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皮膚科の臨床

Ackermanの著書【A Philosophy of Practice of Surgical Pathology:Dermatopathology as Model(皮膚病理学を範型とする診断病理学の実践哲学)】の内容を斎田俊明先生との対談によって進めた連載。

雑誌

2025.11

『皮膚科の臨床』爪診療アップデート(2025年11月増大号/67巻12号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

最終回。
別れの章で取り上げているのは、自分自身の引き際です。診断能力が衰えて、患者に実害を及ぼす誤診が増える前に引退しようというのが彼なりの美学でした。それは、顕微鏡を覗いて、他の者が自分よりも早く、正確に診断を下せるようになったときがその時だと述べています。

3年半に亘ったこの連載は、単なる病理学の学術的記述にとどまらず、医師のあるべき姿や思想を綴った哲学書でもありました。この連載は書籍になることが決定しました。Ackermanを知らない若い世代の医師たちが、この書を通して彼の偉大な足跡を辿り、皮膚科学と皮膚病理学の豊かな内容と歴史的背景を知っていただけたらこれ以上の幸せはありません。

雑誌

2025.10

『皮膚科の臨床』アレルギー(2025年10月号/67巻11号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第43回。
「The magic word in Medicine is Joy」というタイトルです。Work(前章)とjoyは互いに相反するものでなく、補完的のものであり、そう思えるためには高い能力が不可欠である。病理学は無限に興味深いものであり、その魅力は決して色褪せることがない。熱心な学生たちとともに学び取った新しい知見を、他の多くの仲間たちと共有できればさらに喜びは無限となると言及しています。

雑誌

2025.09

『皮膚科の臨床』抗酸菌感染症(2025年09月号/67巻10号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第42回。
「The master word in Medicine is Work」と言うタイトルで始まっています。医学全体を貫く需要な言葉は「勤しむこと」であるというOslerの言葉が引用された章です。仕事への並外れた熱中、勤勉こそが偉大な成果をもたらし、そこから得られた達成感は仲間とともに共有することでさらに喜びが増すことを強調しています。

雑誌

2025.08

『皮膚科の臨床』細菌感染症(2025年08月号/67巻09号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第41回。
「A profession is not a business」と言うタイトルの章です。医学は本来高度に専門的な知識、経験に基づいておこなわれる職業であり、金銭的見返りを主目的とするビジネスとは異なるものであるはずである。しかし、20世紀後半の米国の医学はすでにビジネスになっていることを彼は嘆き批判しています。また、理想的な主任教授のあるべき姿についても触れています。

雑誌

2025.07

『皮膚科の臨床』肉芽腫症(2025年07月号/67巻08号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第40回。
「Educare and Docere」というタイトルで、教育の意味と語源が示されています。Educareとは、強制的に教え込むことでなく、生徒たちから引き出すことであって、真の教育だと言っています。Doctorの語源はDocereで「教えること」を意味する言葉ですが、教わる側の心構えとしては、常に批判的に物事をみる姿勢が大事であることを強調しています。

雑誌

2025.06

『皮膚科の臨床』薬疹(2025年06月号/67巻07号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第39回。
「Collaboration and Sharing」というタイトルで、他の研究者や研修生と共同して研究することの楽しさと、得られた新知見を他の研究者と共有することの重要性が述べられています。医学の世界では、学問的知識や情報・新知見を他者と共有することが大切であり、一人占めはあってはならないと強調しています。Ackermanがいかに仕事を同僚とともに楽しんでいたかも想像できます。

雑誌

2025.05

『皮膚科の臨床』血管炎(2025年05月号/67巻05号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第38回。
「I, Myself, Alone」というタイトルで、最終的な病理判定は一人の病理医が最善を尽くした判断でくだされるものであり、その責任はそれを決定した病理医が負わなければならないことを指摘しています。そのための症例の積み重ねは日々ひとりで考え、熟考し、個々の症例について自分だけのノートを作り上げていると言っています。

雑誌

2025.04

『皮膚科の臨床』間葉系腫瘍(2025年04月号/67巻04号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第37回。
「Ethics, Etiquette, and collegiality」について解説しています。討論とは、知的社会における論争であるから、知性と品位に満ちた形でおこなわなければならず、個人の人格否定であってはならない。そして、内容は建設的でなければならないと言っています。また、弟子たちとともに学んだ時間は、自分が授かったどんな賞や名誉よりも尊いと言っています。

雑誌

2025.03

『皮膚科の臨床』ウイルス感染症(2025年03月号/67巻03号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第36回。
「I don’t know and I was wrong」というタイトルで、自分の診断能力の限界を自覚する必要性について触れています。組織診断ができない症例があることを謙虚に認めることで、自らの診断能力の向上と知的成長が促されることを指摘しています。時には、同僚たちと検討し、それでもわからない場合には他の分野の専門家にコンサルすることが大切であると言っています。

雑誌

2025.02

『皮膚科の臨床』代謝異常症(2025年02月号/67巻02号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第35回。
「Taking the Subject(not Oneself)Seriously」というタイトルで書かれています。本章は、プロとしての皮膚病理医のあり方が論じられていて、生きている人間から採取された標本を正しく診断するという重大な任務を負っている病理医は、仕事の重要性を認識し、その任務を果たすために全力を注ぐべきだと述べています。

雑誌

2025.01

『皮膚科の臨床』血管炎(2025年01月号/67巻01号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第34回。
「Skepticism, Reflection, Resistance, Responsibility and Tenacity」というタイトルで書かれています。病理学においては、これまで定説とされていたものに対して、常に懐疑的、批判的であることが大事であり、その姿勢は過去の自らの考えに対しても言える。そして、そのような姿勢を持つことで、新たな革新的理論へと進化させることができるとAckermanは述べています。

雑誌

2024.12

『皮膚科の臨床』悪性上皮系腫瘍(2024年12月号/66巻13号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第33回。
「individuality,imagination,originality」のタイトルで書かれています。病理学を学習していく過程で大切なことは、権威者の言っていることに惑わされずに、自分自身の目と頭で標本を観察、理解することだと力説しています。そういう症例を一例一例積み重ねていきながら、自分自身のオリジナルの教科書が作成されるのだと述べています。

雑誌

2024.11

『皮膚科の臨床』壊疽性膿皮症の最新知見と実践的アプローチ(2024年11月号/66巻12号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第32回。
この回では、誤診の医事裁判をめぐる問題を取り扱っています。不注意やいいかげんな診断行為のために生じる誤診と、全力を尽くして検討したにもかかわらず、難しい症例のために生じる誤診は区別すべきだと述べています。しかし、いずれにしても医療裁判は医師にとってきわめて深刻な問題であることから、学生時代に、精神的ケアも含めた医療訴訟に関しての教育プログラムを設けるべきだと記しています。

雑誌

2024.10

『皮膚科の臨床』細菌感染症(2024年10月号/66巻11号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第31回。
病理医は、先入観なしに組織切片に向き合って所見を検討し、最後に臨床情報と照らし合わせて診断を下すべきである。しかし、臨床所見や病歴が病理診断の確定に役立つ一方で、診断のさまたげになることがあることも指摘しています。たとえば、患者の記憶が不確かであったり、思い違いや誤記によって診断が覆ってしまうこともあるので、臨床診断の記載には注意が必要であると警告しています。

雑誌

2024.09

『皮膚科の臨床』薬疹(2024年09月号/66巻10号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第30回。
「診断法の限界」というテーマで書かれています。病理医が診断を下す際、人間なので時には誤診を犯すことがあるとした上で、それを最小限に食い止めるためには、再度病歴の確認や臨床医への問い合わせ、過去の標本(があれば)の確認が必要であるとしています。また、翌日頭がクリアの状態で再度顕微鏡を見直すと全く違う所見が見い出せることもある、と記しています。

雑誌

2024.08

『皮膚科の臨床』膠原病(2024年08月号/66巻09号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第29回。
「有益な病理報告書の構成」というタイトルで、皮膚科医が病理医に求めるものは、臨床皮膚科学の用語で記載された正確で具体的な特異診断である。「chronic nonspecific dermatitis」や「atypical melanocytic hyperplasia」を例に挙げ、これらは病理医が正確に診断できない言い逃れであると記しています。また、どうしても診断を決定できない場合には、コメント欄に考えられる鑑別診断を記載すべきだとも言っています。

雑誌

2024.07

『皮膚科の臨床』熱傷(2024年07月号/66巻08号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第28回。
「誤診を最小限に食い止める」というタイトルで、病理医から臨床医に正確な病理診断が届かない原因について、いくつかの理由を挙げています。たとえば、病理所見に理解しやすい用語を使っていないとか、集中力が欠如していると適切な診断に導けないなど。診断に苦慮したときは、翌日頭がクリアになった状態で再度顕微鏡を見ると全く違った考えが浮かぶものだと記されています。

雑誌

2024.06

『皮膚科の臨床』梅毒(2024年06月号/66巻06号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第27回。
「HE染色が最高の特殊染色」と記されています。免疫蛍光法、酵素抗体法、電顕などを取り上げ、その歴史的意義と限界が論じられています。登場したばかりの頃は随分ともてはやされますが、一時的なブームに終わり、どれも診断確定において重要な役割を果たしてこなかった歴史が綴られています。今は遺伝子変異や染色体異常が診断の決定的意義を持つとされていますが、慎重にみたほうがよいのかもしれません。

雑誌

2024.05

『皮膚科の臨床』乾癬(2024年05月号/66巻05号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第26回。
この回では、「生検」につい述べられています。生検に適する時期はあまりに早期であっても晩期であってもよくない。発疹は潰瘍部では得られる所見が乏しい。また、どこまでの深さを採るかは大事で、通常シェーブは避けなければならない。特に腫瘍系はしっかり脂肪組織まで摂る必要がある。ただし、乾癬や脂漏性皮膚炎、PRP、ILVEN、AK、表在性真菌症などは例外でシェーブであっても診断が付くことを説明しています。

雑誌

2024.04

『皮膚科の臨床』真菌症(2024年04月号/66巻04号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第25回。
Ackermanの提唱するUnifying concept(統合概念)とは、一見、異なる病理所見を呈していても、基本的に同一疾患をみなされるものは、一つの疾患概念のもとにまとめるという考え方です。たとえば、ケラトアカントーマや疣状癌、増殖性外毛根鞘嚢腫がいずれもSCCの亜型や表現型とみなされるなどを例に挙げています。それによって、疾患の分類はより合理的になっていくわけです。

雑誌

2024.03

『皮膚科の臨床』悪性黒色腫(2024年03月号/66巻03号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第24回。
病理所見を読む際、どこが重要所見なのか、特異的所見が存在するかどうかがポイントとなります。それはしばしば最弱拡大によってなされ、良、悪性腫瘍の鑑別には個々の細胞の形態よりも全体構築が重要であることが記されています。この章では、他に、メラノーマの診断基準が長年にわたって明記されてこなかった歴史が述べられており、Ackermanによって初めて診断基準が確立された経緯も示されています。

雑誌

2024.02

『皮膚科の臨床』ウイルス感染症(2024年02月号/66巻02号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第23回。
特定の病理組織所見には、臨床的な意義があることを解説しています。たとえば、真皮内の線維化やメラノファージの存在、形質細胞の浸潤、細胞の壊死像など、メラノーマ原発巣の完全消褪所見から予後を推測できることなどが例に挙げられています。しかし、必ずしも消褪所見が予後良好をあらわす所見でないことも書かれており衝撃的でした。

雑誌

2024.01

『皮膚科の臨床』血管腫(2024年01月号/66巻01号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第22回。
鑑別診断とは、臨床的あるいは病理組織学的に類似の所見を呈する疾患を判別する作業のことであり、この臨床的鑑別診断が病理組織診断の確定に役立つことがあることを解説しています。それは、臨床医が常に一定の誤診を犯す疾患が存在するからであり、臨床的にほぼ常に決まった誤診をされる疾患については、その臨床診断名が病理組織診断の確定に大きな手助けとなる、と述べています。

雑誌

2023.12

『皮膚科の臨床』膠原病(2023年12月号/65巻13号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第21回。
Cliches(クリシェイ;常套句)とは、owl eye nucleiやCommas and tadpolesのように、古くからLeverの教科書に載っているような決まり文句でありますが、Ackermanはこれらを、言い古された新味のない陳腐な表現だと否定しています。なぜなら、これらの所見は特定の疾患に特異的に見られる所見でない上に、生き生きと深く考察しようとする学習態度には何の役にも立たない、と述べています。

雑誌

2023.11

『皮膚科の臨床』日常診療に潜むリンパ腫・リンパ増殖性疾患(2023年11月号/65巻12号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第20回。
古くから正しいと信じられてきたことの中には誤りがあって、これをAckermanは「神話mythology」と称しています。たとえば、小型の類乾癬とT細胞リンパ腫とが無関係とされていることや、ケラトアカントーマが良性疾患であること、脂腺母斑から基底細胞癌が多く発生するなど、これらは真実でないので惑わされないようにと述べています。

雑誌

2023.10

『皮膚科の臨床』生活習慣が関連する皮膚疾患(2023年10月号/65巻11号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第19回。
皮膚病理学の診断基準には例外があり、それを習得することが誤診を回避する意味でとても重要であることを解説しています。たとえばKamino小体がメラノーマでも検出されることなど。また、同一疾患でも発生場所や患者年齢、人種によっても診断基準に差異が生じることも知識として知っておかなければならないと述べています。

雑誌

2023.09

『皮膚科の臨床』薬疹(2023年09月号/65巻10号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第18回。
診断の落とし穴について、Spitz母斑とメラノーマ、黄色肉芽腫と肉腫を例に挙げながら解説しています。また、一度の失敗(落とし穴にはまること)は仕方のないものの、その理由を知識として記憶し二度と同じ失敗をしないように学ぶことも大事だと説いています。

雑誌

2023.08

『皮膚科の臨床』水疱症(2023年08月号/65巻09号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第17回。
鑑別診断のリストが長いほど知識が豊富な医師であるという考えにとらわれて、むやみにたくさん鑑別診断をあげるべきではない。理想的には、鑑別診断のリストが短くて唯一の正しい診断のみをあげることができる病理医こそが真に有能であることを解説しています。

雑誌

2023.07

『皮膚科の臨床』細菌感染症(2023年07月号/65巻08号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第16回。
病理組織所見が酷似していて、鑑別が難しい疾患について例を挙げながら解説しています。そして、類似の組織所見を呈するけれども、臨床情報や検査所見を詳細に検討すれば鑑別できる疾患と、ほぼ同等の組織所見を呈しHE標本では鑑別が不可能な疾患があることも疾患を挙げながら記しています。

雑誌

2023.06

『皮膚科の臨床』間葉系腫瘍(2023年06月号/65巻07号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第15回。
パターン分析に基づく皮膚病理組織のアルゴリズム的診断法の有用性について、具体例を挙げながら説明しています。これまで一貫した診断手順が存在しなかった歴史の中で、誰でも使う事のできる汎用的診断手順の創案は高く評価されました。また、臨床情報なしでも組織標本から診断に有用なヒントが得られることも記されています。

雑誌

2023.05

『皮膚科の臨床』乾癬(2023年05月号/65巻05号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第14回。
皮膚病理組織診断において、最弱拡所見は最も重要であり強拡大所見は誤診を犯す危険性が高まることを警告しています。弱拡大での組織構造の変化と細胞浸潤のパターン分析は炎症から腫瘍、過形成、過誤腫、形成異常、囊腫、沈着症まであらゆる種類の皮膚疾患に適用することができることが書かれています。

雑誌

2023.04

『皮膚科の臨床』帯状疱疹(2023年04月号/65巻04号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第13回。
「診断の手掛かり」所見は、診断確定の必須条件ではないがヒントになるものを指しますが、例としてSpitz母斑のKamino小体や、LE profundusのムチン沈着、メラノーマのsolar elastosisが挙げられています。それ以外に、300項目のヒントをまとめた書籍が紹介されています。

雑誌

2023.03

『皮膚科の臨床』悪性上皮系腫瘍(2023年03月号/65巻03号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第12回。
「錯覚と現実」というテーマで書かれています。皮膚病理組織診断における錯覚(誤診)を防止するには、診断の落とし穴や診断の手掛かり所見をなるべく多数知っておく必要があり、また過去に経験した類似の誤診症例を思い起こすことも役に立つことが記載されています。

雑誌

2023.02

『皮膚科の臨床』真菌症(2023年02月号/65巻02号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第11回。
病理診断という形態学的判断は100%主観的なものであるため、研究者が合意した確かな診断基準が存在しなければ、首尾一貫した確実な診断を行うことができないことを説いています。また、用語の定義や、再現性のある正確で信頼に足る診断基準は、症例の積み重ねで新たな事実が明らかになれば改訂、改良する必要がある事も記されています。

雑誌

2023.01

『皮膚科の臨床』免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(irAE)(2023年01月号/65巻01号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第10回。
一つの疾患が多彩な現れ方をするというテーマで、たとえば、類乾癬に分類されている種々の皮膚疾患は本質的には菌状息肉症であること(これには異論もありますが)や、BCC も臨床・組織学的に多数の病型があり、年齢が進むと二次性腫瘍として生じてくることもある。そういう点も含めて多彩な現れ方を示すことを知っておかなければならないことを説いています。

雑誌

2022.12

『皮膚科の臨床』膠原病(2022年12月号/64巻13号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第9回。
病変の一生(時間的推移)というテーマで、各疾患は初期、最盛期、晩期という時間的な推移を示し、それを構成する個々の皮疹も経過とともに変化する。人間が新生児から老人まで時とともに変わっていくように、病変も経過によって大きく変化するので、病理医は病変の時間的推移の全行程を頭に入れておかなければならないと書かれています。

雑誌

2022.11

『皮膚科の臨床』皮膚科領域における細菌・抗酸菌感染症の最新トピックス(2022年11月増大号/64巻12号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第8回。
皮膚科医は皮膚病理学に重きを置いたうえで、一般病理学の基礎も修める必要がある。それは皮膚科学が他の臓器にも病変をきたす全身疾患を取り扱うだからである。ただし、両者を完璧に履修しようと思うとどちらも中途半端に終わってしまうので、あくまでも皮膚病理に重点をおくべきであると書かれています。

雑誌

2022.10

『皮膚科の臨床』血管炎(2022年10月号/64巻11号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第7回。
皮膚科医は皮膚病理組織学を理解することによってはじめて、どうしてそのような臨床所見を呈するのかを理解することができる。皮膚科学の熟達には皮膚病理組織学の知識が欠かせないことが書かれています。

雑誌

2022.09

『皮膚科の臨床』肉芽腫症(2022年09月号/64巻10号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第6回。
皮膚病理組織学の修得には臨床皮膚科学の知識は不可欠です。皮膚科医は臨床所見から病理組織像を想像することで臨床の認識能力を養うことができると書かれています。

雑誌

2022.08

『皮膚科の臨床』蕁麻疹・痒疹(2022年08月号/64巻09号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第5回。
言葉を正確に使うことができなければ(病理用語が正しく定義されていなければ)、思考の正確さは得られない(病理学者同志の言葉に混乱が生じて意思伝達がうまくいかなくなる)。

雑誌

2022.07

『皮膚科の臨床』角化症・炎症性角化症(2022年07月号/64巻08号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第4回。
組織を読む時の心得:「Open Mind, Accurate Observation, Profound Knowledge, Critical Thinking, Reasonable Interpretation」について解説されています。

雑誌

2022.06

『皮膚科の臨床』薬疹・薬物障害(2022年06月号/64巻07号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第3回。
病理診断の誤診を防ぐためには、皮膚の発生学、正常組織、部位別特徴について正確な知識を身につける必要があり、特に付属器腫瘍・過誤腫の診断・鑑別において毛包・脂腺・アポクリン腺が発生学的に同一原基であるという知識は重要である。

雑誌

2022.05

『皮膚科の臨床』蕁麻疹・痒疹(2022年05月号/64巻05号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

第2回。
皮膚疾患を歴史的視点に則って学ぶことの重要性が記されています。

雑誌

2022.04

『皮膚科の臨床』悪性上皮系腫瘍(2022年04月号/64巻04号)

Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む

『皮膚科の臨床』で、《Ackermanの『診断病理学の実践哲学』を読む》の連載が始まりました。斎田俊明先生と私の対談形式で、読み進めていきます。
皮膚病理学の世界に偉業を残した故Ackerman先生の最後の著書には、医の倫理から皮膚病理診断の具体的知識までが魅惑的な文体で綴られています。

第1回は、“診断病理学が目指すところはすべて、患者の診察である” という内容です。